「良心」や「道徳」では差別はなくならない
ゲイの友だちにやってしまった失敗がありまして
↓詳細はこっちにまとめているのですが
要は、ゲイの前でノンケを「普通」だと言ってしまったんですよね。
いまもとても後悔しているのですが、
後悔しすぎて、これはもう本を読んで勉強しよう!と思いつき、
こんな本を読んでみました。
LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242)
- 作者: 森山至貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/03/06
- メディア: 新書
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で、この内容、けっこうグサグサくるんです。。。
私の中でアップデートされていなかった情報もあって勉強になったのですが
もうとにかく反省反省反省…っという内容。
特に「私ってゲイの友だちいるから全然偏見とかないんだけど…」って言う人に限って差別的な発言が多いとか
「私はセクシャルマイノリティには寛大です」なんて言いながら
実は全然LGBTsに関して勉強しないから間違った知識で当事者を傷つけたりとか
そういうのがとても多いんですって書いてたところにグサリと来ました。
男性同性愛者と女性同性愛者の友だちとゴハン食べたときに
上記の話したんですね。
そうすると出て来る出て来る、「生身の声」。
聞いていて苦しかったです。
その本に書いているとおり、
「友だちにゲイとか結構いるよ〜」って言う人に限って偏見を持ってることが多いんだよね。
一見、ゲイやレズビアンに自分は寛大だと思っている人も、その「良心」を持っていることに満足して勉強しない。
知ろうとしない人がすごく多い。
だから当事者がどんなことに苦しんでいるのかとか知らないんだ。
初めて人を好きになったとき、もう同性に恋してた。
でも小学校の保健体育で、
『第二次性徴期では異性を好きになります。
まぁ同性を好きになる人もいますけど(笑)』
って同性愛者を馬鹿にしたように先生が話してるのを見て、
自分は馬鹿にされるような存在なんだと気づいたんだ。
と。
そして、結婚の話も出ました。
私はやっぱり結婚(入籍)する意味がなんとなく分からなくて、
(財産分与とか権利とかの視点で言えば籍を入れる意味はわかるんだけど)
結婚したがる人たちの気持ちがなんとなく分からないのですが(サイコパスw)
男性同性愛者の友人は、結婚できる制度がほしい、と言っていました。
「なんで結婚したいの?私あんましたい気持ちが分からない」と言ったら
「結婚できる状態でしないことを選択するのと、
どう頑張っても制度的にできないのは大きな差だ」と言われ
そんな初歩的なことにも気がつけなかった自分が恥ずかしくて
穴があったら入りたかったです。
LGBTsだ!多様性を認めろ!みたいな風潮がいまはあって、
昔よりは同性愛者も生活しやすいようになってきたかもしれないけど、
その影には権利を主張しマジョリティと闘ってきた先人が居るんだよね。
それでもまだまだ偏見や差別が残ってる。
女子教育の先駆者である津田梅子とかがいるけど
男女雇用機会均等法が制定されてもなお根強く男尊女卑の意識は残ってるみたいな。
やっぱり権利というものは、何かと闘って得るものなのかもしれない。
テクノロジーが発展して、新しいものがどんどん生み出されている今、
昔ながらのモノはそう簡単に変えられないとしても
新しい概念や新しいモノを作って、古いものに変わって存在することは出来る。
私の友人の、男性同性愛者と女性同性愛者の二人は、世の中を変えたいと言ってた。
セクシャルマイノリティに関しては、私は当事者ではないので
先陣を切って何かやるのは難しいかもしれないけど、
友人の二人が頑張るなら、一番の応援者になりたいと思いました。
ちなみに…
私はテレビの「オネエ」とか「オカマ」でLGBTsを一緒くたにするのは好きではありません。私の認識では、ふたりともオカマ(恋愛対象が男性という点では同じだが)とか言われてるけど、
マツコ・デラックスは、自分の性を男性だと認識していて男性が好きなので同性愛者。で、異性装が好き。
はるな愛は、自分の性は女性だと思っているけど男性だったので体を女性にし、自認している性が女性なので、男性を好きということは異性愛者。
で、全然違うと思う。(間違っているかもしれないけど多分あってる)
「え、そうなんだ、知らなかった」と思った方、ぜひこの本読んでみてください。
LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242)
- 作者: 森山至貴
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/03/06
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