hiromi-okayama’s blog

燃えるハートの雪女☃️というステキなコピーを藤田社長からいただきました

余白と孤独の間で、私達は生きていく

年末、Twitterでずっと眺めているだけだった相手に勇気を出して
「会いたいです!」と送ったら、
快諾していただき、一緒にコーヒーを飲んできました。

その方は、1988 WEB MAGAZINE – 道東をもっと刺激的にするメディアを運営されている中西拓郎さん。

twitter.com

同じく地元北海道にUターンしてきた方であり、
自分の大好きな地域を盛り上げようと奮闘している大先輩です。
お話してた中で中西さんが
ローカル怒られない問題』をめっちゃ課題視されていた。

ぶっちゃけ私はピンとこなかったのだけどw、
よくよく話を聞いたら私の課題感とかなり似通っていた。

一方で「『ローカルラッキー』というのもあると思う」ともおっしゃっていて
地方にUターンしてきた人たちはみんな感じるのかもしれない、
とも思った。

 

『ローカルラッキー』と『ローカル怒られない問題』を私の言葉で表すと
『余白ガラガラ状態』と『誰もいない問題』だと思う。

 

 

余白ガラガラ状態とは

まず、地方は想像以上に人がいません。
札幌でも感じるけど、それよりも遠いところだったらなおさら人がいないと思う。
人がいないとはどういうことかというと、
ライバルがいないから、今までやってたレベルで頑張り続けるとすぐに目立てる。
そして、その地域で唯一のポジションになり得ることが可能なのです。
ライバルがいたとしても、東京に比べると大した数ではないので
ブランディング次第ではいいポジションを抑えられます。

例えば、
私の仕事はクラウドファンディングの営業とコンサル(以下キュレーター)ですが、
東京だと私の同僚だけで15人くらい?
競合他社もいるので、50人?100人?というレベルになりますが
北海道だと拠点があるのはマクアケと、
1つだけあるローカルのクラウドファンディングサービスのみになり
キュレーターがいたとしても2〜3人程度ということになります。
更に、”サイバーエージェントというデカいネットの会社で働いてきた”とか
”過去にWEBサービスやゲームを何本も立ち上げてきた”とか
そういう経歴は私だけです。

なので、ブランディングをちゃんとやってさえいれば、
その地域の余白はたくさんあるので、唯一無二のポジションを陣取れます。

なにか新しい事業を始めようとしたとしても、余白だらけなので
とってもポジティブに言うと勝ち目だらけです。

これが、私の言う『余白ガラガラ状態』です。

 

誰もいない問題とは

前述の通り誰もいないので、それは時に厳しい環境を作り上げます。
切磋琢磨できないのです。

北海道は、東京と時間の流れる速さが違い、ゆったりしているし
なんとなく保守的で、リスクをとって挑戦する!という方が少ない様に思えます。
あくまでも東京と比較して、です。
確かに、都心にいては絶対に見れないような美しい山並みや、花々が
そこら中にあるもんだから、そんな景色を見ていたら
いろんなことがどうでも良くなってしまう気持ちになります。経験済みです。

そんな環境に長くいると、環境に慣れてしまい、
驚くほど成長が鈍るんですよね。
ライバルがいないから競う相手もいない、叱ってくれる人も少ない、
刺激がないから自分が求めるレベルも向上していかない。
まさにジリ貧、気付いたときには老害になってるパターンです。

結構それは怖いなと。

 

余白と孤独の間で、私達は生きていく

この環境に危機感持ちながら、
ガラリと空いたホワイトスペースで成長していかないといけないので
それはそれで難しい部分はあると思う。
北海道大好き!地元最高!北海道を良くしたい!って死ぬほど思うけど
ガチで思っているからこそ、私はやっぱり毎月東京に行くことにしました。

ガラガラに空いているスペースに勇気を持って飛び込んで、
東京とか世界と同じレベルを目指して成長していく。
それが、私達Uターン組だから出来ることだと思うし、
私達がやるべきことなのではないかなと思います。

余白のラッキーさと、孤独の難しさの間で揺れながら、
私達は生きていく。

 

 

どこに住んでいようとも

結局、どこに住んでいようとも、難しいことや問題なんてザラにある、
というふうに考えれば
ローカルで生きる楽しさを私は主張したい。
確かに覚悟がないと移って来れないと思うけど、
「東京だけが正しい」「東京だけが何もかも揃っている」なんてことはない。

満員電車もない、ゴキブリもいない、ゴミゴミしたビル街もない、
だからこそ生きやすい。
人もいない、ライバルもいない、だからこそ面白い。

「北海道を良くしたい」ということに人生かけても面白いんじゃないか。
こういう人間がいるんだよっていうことを発信して、
ローカルの可能性にも気付いてもらいたいなと思う。

 

f:id:hiromi-okayama:20190105170156j:plain