「地産地消」ではなく「地産地製外消」にしていきたい
年末年始、時間があるのでいろんなことを考えていたのだが
ふとこんなことを思った。
ふと思ったのだが、「地産地消」だけで良いんだろうか。「地産地消」というストーリーを作りつつも「外」で消費しお金が入ってくる仕組みを作らなきゃ駄目なんじゃないのかな。「地産地消」だけだと、ジリ貧な気がする。
— 岡山ひろみ|マクアケ北海道キュレーター (@okayama_hiromi) 2019年1月5日
つまり、日本は人口がどんどん減っていくので、
その地域だけでお金を回していても自然と人が減っていくため
いつかは回らなくなってしまうのではないか。
最終的には外に売ってお金が入ってくる仕組みが作れないと駄目なのでは?
という問いです。
明太子を例にして、詳しく書いていきます。
地産(外製)外消 ※造語です
北海道に帰ってきてから、耳にタコが出来るくらい、この話を聞いています。
福岡の明太子、あれ実は北海道のスケトウダラの卵を使っているんだよ。
北海道は素材は良いけど商品にするのが下手くそだから、
安く素材だけ提供して、ものすごく付加価値つけられて、
高ーく商品化されたものを我々が買っているわけだ。
今はもう北海道産のスケトウダラの卵じゃなくなったみたいだけどね。
コレについては私が調べている訳ではないので、事実かどうかはわかりません。
ただ、たとえ話に最適なので使わせてもらいます。
つまりこれって、絵にすると↓こんな感じですよね。
地元で採れたものを地元で消費せずに、外に全部出しちゃって、
製品化されたものを外で消費している。
「地産外製外消」ですよね。
これが良くないよね、お金は地元に落としたほうが良いよね、
って話で地産地消の流れができたわけですよね。
地産(地製)地消
今度は、地元で採れたものは地元で消費しようよ!というもの。
採れたスケトウダラの卵を明太子にしてその地域で食べる。
製品化も全部地元、消費も地元で、一見お金が回っているようにも思えますが
人口が増える前提で考えられているような気がしてならないのです。
これからの日本って絶対に人口が減っていきますよね。
お金を回す人たちが減っている中で、地域の中でお金を回そうとしても
いつかその循環は途絶えてしまいます。
例えものすごく良いモノがその地域にあったとしても、です。
加えて、外に出ていかないので、そのモノの商品価値を見誤ることもあると思います。
とても良いモノなのに、「東京で流行っている」というだけで、
東京で流行っているモノに人気が負けることもあるでしょう。
ただ、「地域で作られたものは、地域で消費する」というのは、
当たり前にやっていきたいこと、だと思うのです。
硬い言い方ですが、経済活動のベースであるべきだと思います。
それだけだと弱くて、「外で消費させる要素」がないといけないのでは?
というのが私の問です。
地産地製外消をやっていきたい!
地元で採れたスケトウダラの卵を地元の企業が超イケてる明太子にして、
それを東京各地でバンバン売っていく。
「地域の材料で、地域で作られたものを、外でも消費してもらう」という考え方。
これからは、これが大事になっていくんじゃないかなと思いました。
「買ってもらうことを見越して商品を作る」必要があるので、
今までと比べると難易度がぐっと上がります。
市場が東京(というか日本全国、全世界)になるのだから、
マーケティングが必要だし、コンセプトメイキングも大事になっていきますよね。
「牛乳がたくさんあるからチーズ作ってみました」では、到底勝てない。
例え超イケてるモノが作れたとしても、販路がないといけない。
なので、
- 売れる良いモノを作る
- できたものを広めて売る
というハードルがあります。
考えただけで難易度の高さを痛感します。
ここの突破口って、何なのだろう?と考えたんですけど
一つは、「よそ者・若者・馬鹿者」という存在。
もう一つは「クラウドファンディング(Makuake)」という手段、だなと。
(あれ…?なんか宣伝みたいになってきたぞ…!?でも最後まで読んでw)
よそ者・若者・馬鹿者の強さ
なぜこの存在が強いかと言うと、
圧倒的に中心部での流行りを体感しているためマーケティング感覚に優れており
過去の慣習に囚われず新しいことに挑戦するハードルがものすごく低く
誰もが考えていなかったことを成し遂げられる可能性が
十分すぎるほどあるからだと思います。
だから地方自治体は「地域おこし協力隊」という名目で
”よそ者・若者”をこぞって呼び寄せているんだと思います。
クラウドファンディング(Makuake)のという手段
すいません、とっても宣伝みたくなっていたのですが、大真面目な話、
地方の良いモノを全国的に広める手っ取り早い手段としてかなり有効だと思いました。
なぜならMakuakeの得意分野は
- プロジェクトにたくさん人を集めること
- 魅力を十分に発揮させる良いページを作ること(コンサル)
この2点だからです。
つまり、「地産地製外消」を行っていくための突破口として
Makuakeが貢献できる可能性が十分にあると思ったのです。
たとえばこれ。
もうプロジェクトは終わっていますが、下川町あべ養鶏場の燻製卵のプロジェクト。
下川町で産まれた卵を、下川町の五味温泉で熱して、下川町のウッドチップで燻し、
そうやって完成した燻製卵です。
1ヶ月半ほどの期間でしたが、213人から支援(≒購入)されており
まさに「地産地製外消」だと思います。
他にも、いろいろ…(あまり載せると宣伝ぽくなるのでやめておきます)
まとめ
なんだか自分のPR記事のようになってしまいましたが(ごめんなさいw)
これからは「地産地消」に留まるのではなく、
その先の「地産地製外消」の時代が来るのかなと思いました。
そして、私の仕事はそのお手伝いができるとも。
北海道の皆さん、地元の良いもの、地元だけにとどめておかず、
日本各地に広めていきませんか?