差別も区別もみんな無意識のところにあるんだな
北海道で生まれ、北海道で育った私ですが、
31歳になるまで「アイヌの人だ」と意識してアイヌの人とありませんでした。
私の中のアイヌは
小学生の時に勉強したり、北海道の色んな地域の由来になってたりしていて
よく知らないけどなんとなく誇らしいという位置づけで、
最近は「ゴールデンカムイ」を読みまくっているのでアシリパさん大好きで
漫画を読みながら小学生の時に勉強したことを思い出している感じでした。
藻岩山ロープウェイにアイヌの服が飾られてたり(そこで実物を初めて触った)
地下歩道に飾ってある文様とかなんとなく見たことがあって、
この前富良野でOKI DUB AINU BANDを初めて聞いて
トンコリの音色を聞いたり、アイヌの人ってこういう感じなのか〜
なんてぼんやり思っていた。
先日ご縁があって、アイヌ文化と日本文化を共存するために
様々な活動をされている方とお話しました。
私としては、初めて「アイヌの人だ」と意識してアイヌの人と話したわけです。
やっぱり初めてなので、自分の中の想像部分と、
目の前にいるその人とのギャップを会話の中で埋めていくわけです。
アイヌの人も北海道弁使うのか…とか小さな驚きがいくつかありました。
そんなとき
「さっき仕事で小学校に行ってきたんですよ。そしたらね、子どもたちに『アイヌの人もスマホつかうんだ〜!』って言われてね」
とおっしゃってて。
うむ、なるほど、と。
本人はもう慣れてしまったのか笑い話にされていたけれど、
私が「アイヌの人って北海道弁使うんだ…」も似たようなことだよなと。
知らないことを想像で補完することの怖さを感じました。
めちゃくちゃ偏見とか想像とか差別とかが無意識のうちに含まれていますね。
そしてアイヌの人に無意識にいろんな偏見を持っていた(想像で補完してた)自分がいたことに気付くと同時に、
ゲイとレズビアンの後輩と話していたときのことを思い出したんです。
うわぁ…あの時から自分全然変わってないじゃないか…!!!
自分に幻滅しました。
自分の周りに存在しないと、想像で補完しがちだけれども、
大事なのはちゃんと勉強することだと思いました。
ちゃんと知って、ちゃんと向き合って、触れ合って、
自分の中の無意識にある偏見を崩して
アップデートしていくことが大事なんだと思う。
それが、多様性を受け入れるってことなんじゃないのかな。
と、思ったのです。
▼100年くらい前の北海道をおもしろおかしく知るならばゴールデンカムイがおすすめ!漫画とは言え、丁寧に取材されている気がしており、漫画を呼んだ後に博物館網走監獄に行ったときは胸熱でした…!
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▼樺太アイヌの楽器「トンコリ」を使って音楽作ってるOKIさん〜よくRISING SUNというフェスに来ている気がするが一度も行ったことなかった…ごめんなさい…この前聞いたら結構良くって、インスト好きな人はぜひ!!
▼アイヌ文様のデザインやアイヌ音楽をやってるtoytoy屋。ビッセにもお店があるらしいんだが、こんなオシャレに日常で使うものにアイヌ文様デザインされてたら、なんか良いよね〜お土産屋さんとちょっと違う。
勉強が大事だね。アイヌの博物館とか行ってみようと思う〜〜