マイノリティは、声を上げていかねばならない。
札幌都心まちづくりプラットフォーム事業キックオフ企画、「札幌都心まちづくりラボ」に参加してきました。
余談ですが、テレビ塔の2階で実施だったので階段登ったら死ぬほど大変だった、テレビ塔の2階って普通のビルの5階に相当するらしい。もういっそのこと5階って記載してよ…(この間違えは2年ぶり2回目)
見渡す限り、スーツを着た男性ばかり!ウォォォォこれは!!!この人たちが経済回してるのか!!!と謎の高揚感。
国土交通省都市局まちづくり推進課官民連携推進室長や、札幌市まちづくり政策局都心まちづくり推進室都心まちづくり課長からプレゼンがあった。世界にはこんな事例があるから、市民にとって本当に最適なまちを民官連携して作っていこうよ!っていう話。
そこから、ランダムに選ばれた数人とワークショップです。ワークショップは事前に宿題が出ていて『札幌都心を「多様性」の観点で考えたとき、今後どのような「多様性」が必要とお考えですか?』と。もうこれだけでなんか違和感がある。まぁそれはおいておいて、その多様性を実現するための課題とアクションを議論するというものでした。
私のチームは7人で、うち女性は私を含めて2人、その他は30代の男性が3人、50代の男性が1人、60代の男性が1人でした。みんなスーツ、私はトレーナー。みんな黒髪、私は茶髪。これはもう薄々気づきます、ヤバそうと。
ワークショップ内でいろんな多様性の意見が出ました。多様性は多様性なので、正解はないと思うんですね。で、そのためのアクションを考えてたときに、60代の男性がこんなことを発言しました。
「働く女性のために、夜間までやってる保育所を作っていくとか。そうやって女性も働きやすい環境を作っていったら、子育てに優しいまちになるんじゃないの?」
一見、これ素敵な意見な気がするんですけど、よくよく考えると、こういう考えが背景にあるような気がしました。
・仕事は会社に行ってフルタイムでやるべき
・女性も男性と同じように働くべき
・子どもを持つ女性も俺と同じように長時間働くべき
この意見に「いいですね!」って言ってしまったら、何か、なんかダメな気がして、真っ向から食って掛かってしまいました(ごめんなさい)いや、もちろん合ったほうがいいと思うんだ!たぶん!私は子どもがいなから詳細わからんけど!
「そもそも多様性の議論をしているのに、マジョリティにマイノリティが合わせるためのアクションをするのは違うと思います。そもそも女性だけが子育てするわけじゃない、男性も一緒になって育てられなきゃいけないから、望む人には男性も女性も休暇を取りやすいとか働く時間を短くできるとか、もっと働き方を多様にしていくべきだと思います」
そうしたら、もうひとりの女性や、若い男性も同意してくれました。
意見を言った60代の男性がズレてるよね、って話ではなく、全部好意や善意で意見を出してくれてるんですよね。それは本当にありがたいなと思うんです。でもね、マジョリティは所詮マイノリティの本当に望んでいることなんてわからないんです。今日ワークショップに参加して痛感しました。本当に望んでいるものがあるならば、マイノリティは声を上げていかねばならないんだ。自分で自分の道を切り開いていかねばならないんです。
まちづくりワークショップ、めちゃくちゃ良かったです。多様性を打ち出しているまちづくりをしたいならば、ディスカッションに参加する人も多様であるべきだと思うんですね。なので、こういう機会があったらスーツを着ずにトレーナー&スニーカーで乗り込みたいと思います。札幌の若者・馬鹿者・よそ者の皆さん、一緒に乗り込みましょう〜〜〜!!