hiromi-okayama’s blog

燃えるハートの雪女☃️というステキなコピーを藤田社長からいただきました

【ネタバレあり】キンプリ1〜4章までを見て

先に言っておきますが、私はキンプリを愛しています。大好き。
そしてこのブログはネタバレもあるし、いちファンの感想です。基本的にSNSでは誰かが傷ついたり悲しんだりする内容は避けてきたけど、今回のブログは私の怒りと悲しみの塊です。そういうのが見たくない人はそっと閉じてください。

※キンプリとはジャニーズではなくアニメの方です
 https://kinpri.com/

 

まず状況を整理すると

・私はとてもキンプリが好きだ
・好きすぎてレインボーライブまでちゃんと見た
・グッズとかは買わない系オタク
・キンプリは好きだけど2.5次元はどうしてもだめだった
・今回のSSS1章〜4章までとても楽しみにしていた(映画館で見た)
・とにかく気持が高ぶった状態で1章〜4章を見た

という感じである。

 

なぜキンプリが好きなのかというと、「KING OF PRISM 〜PrettyRhythm〜」(以下映画1作目)を始めてみたとき、全然全く理解できないけどとにかくすごい!!!興奮した!!!という衝撃がすごすぎて、内容を理解したくて、全てを受け入れたくて何度も足を運んだ。仕事が辛いとき、金曜日の夜の公開に一人でいった。一生懸命応援してたら、自分の中の黒くてドロドロしたものがきれいサッパリなくなる気がした。キンプリ映画1作目は、自分を浄化してくれる存在だったし、背中を押してくれる存在だった。だから2作目が公開されるまでは頭おかしくなるかと思った。

「KING OF PRISM〜PRIDE the HERO〜」(以下映画2作目)は涙が止まらなかった。カヅキとヒロのプリズムショーを見てたら涙が止まらなかったし、キャラクターたちが自分の過去や、新しい壁、自分の中の劣等感、弱さと向き合いながら、もがき苦しみ、それでも前を向いて進んでいく姿に感銘を受けた。

そして、当時3Dを使った女性向けゲームを作っていたこともあり、その技術や演出(特にプリズムショーとプリズムジャンプ)を見ては、鳥肌が立った。特にルヰくんのプリズムショーを見たときの感動は忘れられない。

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だから、今回の映画(というかアニメだけど私は映画館で楽しんだので1章〜4章と呼ばせてもらう)は本当に楽しみだったのだ。特にアレクがどう成長しているのか、そしてシンくんとルヰくん、聖と仁がどうやって決着をつけていくのかが楽しみだった。

 

まず1章。最初に思ったのは
・作画が雑すぎる
・安いアニメのようなチープな展開
・7人のキャラクターを1クールのアニメで表現するには短すぎる
ということ。

映画なのに(いやアニメだけど)映画館で見るには作画が崩れすぎて見るに耐えなかった。きっとタイトスケジュールだったんだろう・・・それにしてもひどくないか・・・。

ユキ様に関しては1作目から度々家のことが描かれていたので「そうだったのか」という納得感とユキ様のプリズムショーに感動した・・・連獅子のプリズムジャンプとか、まさにユキ様が成長した、そんな感じがしたから。

疑問を持ったのはタイガからだ。たぶん、過去の振り返りシーンと今回の大会を重ね合わせる演出が、ユキ様と比べてスムーズじゃないように感じたのと、ユキ様と比べるとタイガってなんか薄っぺらくないか?と感じずにはいられなかった。ユキ様は1作目からちゃんと家の事情が描かれているのに対し、タイガの家族がボンと出てきて、「実は小さい頃のカヅキ・あん・わかなとすれ違ってました」って都合良すぎないか・・・とも思ったし、なんていうか、なんていうか、薄っぺらくなってしまったのって多分時間の制限上なのかな・・・。そしてユキ様と比べると、タイガが持っている葛藤が小さい気がした。レインボーライブの6人見たときは同等だと思えたんだけど・・・。まぁアニメ1クールだからしょうがないよな、という思いで見ていた。

 

2章。これはちょっといただけなかった、正直。

カケルのストーリーと、プリズムジャンプがマッチしてない気がした。愛が大事なんだというストーリーなのに、プリズムジャンプはお金のことばっかり。あと、衣装ダサくないか?あれかっこいいのか?私の感覚が古いのだろうか・・・。

タイガも、あの環境で悩むのはわかるけど、拾った妹の描写とか必要なんだっけ・・・もうちょっと葛藤を乗り越えるシーンを増やしてほしかったんだけど・・・そして衣装がダサいよね???????竜宮城の姫かな??たぶん大会に合わせて衣装を派手にしなきゃ行けなかったんだけど、ミナトの体格上けっこう難しいものがあったんだろうね。作りにくいキャラはいると思うけど、あれはもう少し・・・頑張ってほしかったな。なんか過去の作品でミナトは料理のキャラに振りすぎてしまっているので、プリズムショーをやっている事自体に違和感を持ってしまうほどだった・・・もしミナトを描くなら、もっと時間が必要だったんじゃないかな。

正直2章を見て、3章で公開予定のアレクがめちゃくちゃ心配になってしまった・・・これでアレクのキャラ崩壊とか薄っぺらいストーリーとか見せられたらどうしよう・・・キンプリを愛せるのだろうか。

 

3章。

レオくんのプリズムショー、とても良かった!んだけど、ストーリーの辻褄があってない気がしてめちゃくちゃ気になってしまった。みんなに語るシーンまでは良かったんだけど、突然プリズムショー踊っちゃってる印象。過去を乗り越える描写が少なすぎて、なんでこの人こんなに開き直って踊ってるんだろう?あまりにも雑すぎないか?そして華京祭にみんな出演するくだりのチープさと作画崩壊さ・・・悲しくなった。でもレオくんのプリズムショーとても良かった!!!

ユウのストーリーも????って感じだった・・・ユウの感情描写というよりも、他の6人がやっつけ感があるというか・・・なんかものすごく低レベルなことを見せられている気がした。「オレも同年代の仲間がほしい!」単純にそれだけなのか?レインボーライブの6人って、もう少し深いというか現代社会の課題が反映されてた気がするんだけど。なんかユウが可愛そうな気がしたんだけど私だけだろうか。

アレクについては長くなるので割愛します。ただ私服ダサすぎて監督を殴りたくなった。

 

4章。

なんかもうなんだろう、何がしたかったんだろう監督は。腹が立っているから箇条書きで書くけど
・ルヰの私服ダサすぎ!!あんなにも美しいルヰくんによくもあんな服着せたな!
・ていうか、え?プリズムワールドってそういう感じだったの?エヴァ
りんねちゃんロボットってこと?まじで?
・なんでM型が排除されたのにルヰくんは男の子になってるの?
・ルヰのプリズムショー途中で終わり?美しいルヰくんは見れないの?
・1000年の時を超えてる感全然なかったんだけど!
・結局シャインはなぜ封印を解こうとしてたの?
・なぜシンくんが選ばれたの?
・結局色恋沙汰かよ
・シンくんのプリズムショー見たかった
・なるちゃんはりんねちゃんだってこと気づいたの??
・なんでシンくんに謝らせた?
・なんで泣いてた女が拍手した?
・なんで観客が歌ったらプリズムの輝きが戻った?
・ジュネって記憶全部思い出したの?
・4章はプリズムショー全然見れないじゃないか
・結局何も決着ついてない、聖何も成長してない

なんかさ、初めて見た2016年の衝撃が何もなかった。悲しかった。あとレインボーライブ見てないと全然楽しめないし(私は見てたからいいのだが)、なんか、なにも、なにも、心が動かなかったよ・・・なんだよこれ・・・。レインボーライブの最後の感動とか何もなかったよ。結局なんだったんだよ。ルヰくんとシンくんを返してくれ。やっぱり1クールがいけなかったと思う。何も描ききってないじゃないか。7人で頑張ろうっていうそういうメッセージでさえ無理やり感あったよ。もし1クールならば、6人の演技はいっそのことカットして、ルヰとシン、仁と聖の決着に割いてほしかった。ぜんぶまんべんなくやるから全部が薄っぺらく変な結末になるんじゃないか。本当に悲しい。

 

ここまで感情的に書いたけど、思ったのはやっぱりコンテンツを創るのは非常に難しいことなんだと思う。アベンジャーズでさえエンドゲームで「??」と思ったことあるし、日本のアニメ業界の中でやるのは非常に難しかったんじゃないかな。長くに渡るシリーズモノは、伏線をすべて回収し、視聴者の期待を超えていかなければならない。いまは視聴者側の目も超えているし、すごく大変なことだと思う。

私としては納得行かなかったんだけど単純に私の頭が悪いだけで監督の意図したところまで理解できてないだけかもしれないし、レインボーライブもう一度見直せばまた違うかもしれない。
キャラクター全員分のプリズムショーを見せてくれて、彼らの家族やアイデンティティの核となる部分を見せてくれて、本当にありがとうございました。次回にも続いていくのかな?そんな素振りがあったので、またこの気持が落ち着いた頃にキンプリに向き合いたいと思います。